2007年11月23日金曜日

Detroit旅行












Saturday 10/27/2007
妻と一緒の初めてといってもいいだろう旅行がDetroit観光となった。
前日まで妻の日本の友人が泊まりに来ていたので、彼女を朝一番でDetroitの空港へ送り届け、その後そのまま市内観光することとなった。Detroitには朝の8時ころに到着。しかし、街はまったく人通りがなく、見る人といえばすさんだ格好をした物乞いの人ばかり。映画の一場面のような危険な雰囲気が漂っており、不気味な感じながらとりあえず車で町並みを観光することとした。

<Detroit Down Town>
 まず、グリークタウンに向かった。24時間営業のカジノの前を通ったときだけは確かに路上駐車がたくさんあり、警官が何人も駐留していた。ガイドブックに書いてある通り、ここだけは常に人が集まるところであるというのにうなずけたが、それ以外はびっくりするほどひっそりした街であった。
 次に、ガイドブックに載っている街はずれのEastern Marcketに行こうとしたが、いつのまにかハイウエイに乗ってしまい、目的地から外れてしまったので、いったん仕切りなおしのためマクドナルドで朝食をとることにした。このとき気付いたのだが、従業員も含め客も黒人ばかりであった。ついでにこちらのマクドナルドをはじめて食べたが、日本と比べても超脂っこくて何十にも重ねた紙が油でべたべたになるくらいであった。妻はビスケットを注文していたのだが、ほとんど食べられなかった。

<Charles H.Wright of African American History>
http://www.maah-detroit.org/ おなかを満たした後は、デトロイト美術館The Detroit Institute of Arts(DIA)に向かった。モネやゴッホ、ルノアールといった印象派の作品とエジプト、ローマの古代美術は特に充実しているとのことで、大変期待して訪れたのだが、不運なことに改築工事中で休館となっていた。がっくりきたが、仕方ないので、近接したところにあるアフリカ系アメリカ人歴史博物館Charles H.Wright Museum of African American Historyに入ることにした。
 アフリカ系アメリカ人が奴隷としてアフリカからアメリカに連れてこられ、ひどい迫害を受けた後、人間としての権利を勝ちとるまでの歴史がリアルな映像やジオラマなどで披露されていった。想像以上にいい施設だった。このとき、ここデトロイトで黒人が多い中、こういう博物館が設置されている理由が分かった気がした。

<Renaissance Center> 
その後、デトロイトのシンボルといわれるRenaissance Centerを訪れた。向かいがデトロイト川をはさんでカナダ領のWindsorという景色の良いところに立地し、どこからみても見つけられる摩天楼が特徴の建物であった。地階にあるGM Wordの車のコレクションを期待して入ったのだが、ここも的外れとなった。その日のワイン会社のイベントか何かでその展示場には入ることができなかったのである。それ以外のショップも特に見栄えするほどのものはなく、そのままそこをおさらばしてフォード地区へ行くことになった。このRenaissance Centerのひとつの観光目玉であるTour Ren Cenに参加できなかったため、地上72階のCoach Insigniaは見れなかったが、たぶんそれ以外に見るべきところはなかったと思われるので、時間短縮意味でも参加しなくても良かったと思う。











<Henrry Ford Estate>
http://www.henryfordestate.org/index.html 街中では詳しい地図を入手することができなかったので、ガイドブックの粗い地図を頼りにだいたいの見当をつけて向かったのだが、予想以上に苦戦した。なんとかmilestoneである、Ford Rd.を見つけてまずはヘンリー・フォード邸Henrry Ford Estateに向かった。しかし、地図の不備のために入り口を見つけるのに相当苦心した末、なんとか2時半ころにミシガン大学の所有地に隣接したヘンリーフォード邸にたどり着いた。
ガイドツアーには全部で1時間半も要するいうので、時間節約のため、最初はこのツアーに参加しないつもりだったが、後にツアーに参加しないと建物の中を見学できないことになっているとの事が判明。仕方なく計画を変更して、15時からのツアーに参加した。
 参加人数は約10人ほど。かなり詳しい説明で途中のお土産やさん見学時間も含めてきっちり1時間半かかったが、それでも見ていない部屋があったほど大きなお屋敷だった。実際、部屋数は半端じゃないほど多く、たとえば、3人の子供の部屋の寝室も2部屋ずつあるし、応接室らしきところもこんなにあってどうすんの?と思わずいいたくなるほどであった。
建物自体は、派手な装飾に彩られているというよりは、むしろがっちりした建築だった。もちろん、ダンスを踊ったりするところ、ポーチ、今はレストランになっているホール寝室など素敵な部屋もたくさんあった。そして、やはり当時としては、最先端でしかも贅沢なかっこいい車のコレクションの数々や、それの工場の設備には満足した。しかし、全体としてあまり華やかな印象を受けなかったのは、いい家具の大半がニューヨークの博物館に展示されているらしくて、残された家具はそれほど魅力的でなかったのが一因かもしれない。















<デトロイト観光を終えて>
 妻の友人を送るついでに観光したデトロイトであったが、フォード邸をはじめとしたフォード地区を見るのは一定の価値があるとは思えたが、美術館めぐりといった目的をもって行くのでない限り、特に市内観光についてはあまりお勧めはできないというのが正直な印象であった。

0 件のコメント: