2007年11月18日日曜日

Faculty Retreat 











Wendsday 11/7
今日はKellog centerで行われたFaculty Retreatに参加した。
田村先生のブログにも紹介されていたもので、MSU関連のレジデンシーのFacultyや事務方の人が集まって行われる年に2回のofficialの会合である。http://familypracticemsujapanesescholars.blogspot.com/2005_09_01_archive.html
今年はfacilitatorとして外部講師を招いてのRetreatとなった。
個々のスピーチの内容までは聞き取れないことが多かったが、全体としては、自分の今の関心ごとや普段の生活で感じる齟齬をこういう機会にさらけ出してみながお互いを理解し、また方向性を再度定めなおして大きな組織をまとめていこう、という目的で行われる大変健全な素晴らしい企画だと思った。
また後に述べるが、得るべきものとしては、ひとつにはこの外部講師の企画のfacilitateが大変見事であった。さすが、お金を出して呼んできただけのことはある。あともうひとつは参加者全員が真剣に取り組んでいる点である。誰一人、いい加減に参加していない。職種を問わずみなが発言権を認められていて、平等に意見を述べる雰囲気があり、そして実際みんながみんなの意見に耳を傾け真剣に議論しているのが素晴らしいと思った。もちろんその日はクリニックはオフ(他の病院はどうかしらない)なので呼ばれることもない。これくらい徹底したretreatの機会を持つことは日本のレジデンシーも必要だろう。

Agendaは以下のようである。
まず、Introducitons and Overviewが30分程度もたれた。まずは個人の紹介と今自分がもっとも大切に考えていることを全員が簡単に発表した。次にTregger InfommationとしてDepartment DeanのDr.Wadlandから我々のMissionの再確認のプレゼンテーションがあった。その後ブレインストーミング的なIntro Questionとして「向こう3-5年で今我々が我々の使命の遂行を可能するためにもっとも力を注ぐべき事柄」についてフリーに意見を出し合いそれらをファシリテーターがカードに記して、Clinical practice,Accademic Programs,Reseach/Scholarshipの3つのテーマに分かれたボードの対応するところにそのカードをはり、さらに関連のあるものを集めて島を作る作業が行われた。

休憩をはさんで、その後、仕切りなおしで、7つのコアの質問がなされ、会場の参加者がめいめい発言した。どれも、みんなの意見をできるだけ広い範囲から抽出し、それをするには何が問題なのか、何をクリアすれば次の段階にたどり着けるのかといった革新的な内容に関しての質問で大変刺激的な議論がなされた。そして、7つ目の質問では最初にセッションで聞かれた、「向こう3-5年で今我々が我々の使命の遂行を可能するためにもっとも力を注ぐべき事柄」に戻って今度はテーブルメンバーごとに話し合いを行い、3-4つのカードにそれぞれの意見を書くよう求められた。そして書かれたカードを再び前のボードに集め内容の近いものを集めて島を作っていった。ここからはKJ法の容量で、出来上がった島に名前を着ける作業となった。最終的にできあがった島の名前はpartnershiop,vision for FM,Neads assistant,teamas/roles allignment(definining),P.C.Modelであった。意見のカードで面白かったのは、「新しい大統領を選ぶ」というのがあり最初はジョークかと思われたが、これもちゃんと検討されていずれかの島に分類されていた。

さらに島の中から今後われわれが従事するべきもっとも大切なことはどれかについて意見を求め、その絞ったテーマについてさらに各人の意見を聞いて深めていくという手法がとられた。

以上、概要であるが、結局この手法によって、何をするべきか、そのためには何が必要か、何がその妨げになるのか、それをするためにはどうすればいいのか、といったことをみんなの共通認識にして同じ方向を向くようにみんなの意見を集約することができた。もちろん、大変大きな組織で、それこそ臨床医から研究者から、事務まで顔をそろえているので、各自の分野からの意見がでて全てが同じ意見になることはありえないが、それでも平日の午前中を休みにして話し合うだけの価値ある中身であったと感じた。

この手法は、ブレーンストーミングを最大限に生かし、これを繰り返すことで、今何が必要か、そのためにはどうすればいいか、まで踏み込んでみんなの意見を聞くことができる、という意味でKJ法と比べても大変有効であると思われる。今後また用いる機会があれば使ってみたいと感じた。

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